宇都宮美術館の話
「笹川アツコ展 文字と本」が見たかったので、宇都宮美術館に行ってきました。 森の中の美術館って感じで、涼しくてとても雰囲気が良かったです。ウェブサイトにはあまり外観の写真が載っていなかったのでいい意味で期待を裏切られました。
うつのみや文化の森と宇都宮美術館に続く路。 もとの丘陵地を生かした造成をしたという原っぱ。レジャーシートを引いて寝転んでいる人がいた。 中庭には、クレス・オルデンバーグ作の「中身に支えられたチューブ」が。ポップな感じで緑に映える。 行為よりも集積に重きをおくという点が、面白かった。実際、作品を眺めていると記録の意味を感じる作品であった。「笹川アツコ展 文字と本」でグッときたのは、「文字を集めてⅠ」という作品。
各地で出会った人々に、「I LOVE YOU」という言葉を自由に書いてもらい<行為>、個人の顔写真と組み合わせたヴィジュアルな集積<記録>。現代美術や写真芸術としても成立するシリーズだが、行為よりも記録を重んじ、そのなかにタイポグラフィの糧を見出そうとするところにデザイナーの意志がある。 ー 会場設置のリーフレットより同時開催であった、第2回コレクション展にも気になった作品が。 それは、 丑久保健一の「へこみのあるボール」という作品だ。 彼の作品の、「10∞のボール」と似たへこんだボールが展示してあった。(似た?というか、この作品の一部なのだろうか?)
コレクション展の他の作品にはそれほど心を惹かれなかったが、凹んだボールには惹きつけられた。僕は凹んだボールをみてどこか懐かしい気持ちになった。校庭の隅や体育倉庫に転がっているボールが思い出されたのだろうか。 言葉では上手く表現できないが、自分好みの作品だった。
虫や野鳥が生息できるように、茂みや草むらを残しながら整備しているようだ。こどもが喜びそうな公園だ。
宇都宮美術館は展示も然ることながら、ロケーションの良さが抜群だった 晴れた日に誰かと一緒に来たい、と思わせる美術館であった。